■おもしろグッズ!
ユニークなおもしろグッズをおさかなの物語で紹介してます。
《こんな商品です》
今回のお話↓のように、お子さんが迷子になってしまうことはありませんか?
そんなとき、この「迷子リュック」があれば目印として役にたちます。
AngelDept社製で、悪魔と天使の2種類があります。
(アクマリュック、天使のリュック)
1〜2歳の赤ちゃんむけですが、
大きな天使・アクマリュックもあり、こちらは2〜4歳のお子さん用です。
かなり目立ちます。やはりそのせいでしょう。子ども用のみの販売です。
仮に身につけたとして、街中で浮くことまちがいなし(笑)
(大人用に、似た感じの天使・悪魔リュックを発見!なかなカジュアルです)
なお、おそろいで、天使or悪魔のぼうし(キャップ)もあります。
リュックとそろえてみてはいかがでしょうか?
贈りものとしてもよろこばれているそうです。
AngelDept社では、同じ商品で「てんとう虫」や「みつばち」のシリーズもあります。
エプロンやくつが出ているシリーズでは、全身コスプレが可能です。

《登場するキャラクタ》
「まー」「らくだ(シマ)」「いそめ」「ぱくだ」「かすみ」「きす」です

→
★大きいイラストとプロフィールはこちら!
おさかなの顔にカーソルを当てると、名前があらわれます
-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*
旅立ちの朝がやってきた――。

「にょろー、にょろろ〜〜!(訳:まーちゃん、いっちゃだめだよ〜!)」

「いそめちゃん。ぼくだって、野生のおかさなシマ。
これはぼくが超えるべき試練シマ。行かなければいけないシマよ」
まーは泣きつくいそめを振りはらい、すみかをあとにした……。
---------------------------------------------------------------------------------

「まーちゃん、別れはすませてきたのか?」

「うん……。泣いて止めようとして、ちょっとかわいそうだったシマ」

「甘い気持ちを捨てきれないなら、やめておけ。怪我をするぞ」

「まーちゃんには、やっぱり早いんじゃないシマか?
あいては凶暴で気が立ってるし、もし怪我でもしたら」

「大丈夫シマ! ぼくは行くと決心したシマ。
――さあ、出発シマよ。いそめ祭りに!」
---------------------------------------------------------------------------------
〜いそめ祭りとは〜
年に2回行われる、いそめ食い放題のお祭りです。
シマシマの集落にはたくさんの養殖いそめが放たれ、食い放題(笑)
でも中には、狂暴ないそめや、シマシマよりも大きいいそめもいます。
ケガをするさかなが多いため、小さすぎる稚魚(ちぎょ)は参加できません。
---------------------------------------------------------------------------------
祭りには、仲間たちもさそって参加することにしていた。

「まーちゃん、おはようなの」

「ずいぶん大きいリュックだね、きす君」

「いっぱいいそめをつかまえて、食費を節約するなの」

「あさましいシマね」

「シマ君こそ、なにを持ってるなの? ヤリを使うなんて卑怯なの。
おさかななら、自分のキバでエサをしとめるなの〜」

「きすの言うとおりだな。もっともこいつに、狩りの才能なんてないが」

「う、うるさいシマね! 肉弾戦が得意なアイドルがどこにいるシマか」
そこに、お嬢さまのかすみが遅れてやってきた。

「こんにちは。――あら! まーちゃんのリュックかわいいわ。羽が生えてるのね」

「アクマ羽のリュックシマ。にーちんのカードで買っちゃった」

「私も祭りは初めてなの。いっぱいつかまえましょうね」

「ちゃんとキバはといできたか?」

「ぱくだ様、わたくしもさかなです。キバくらい、自分でとげますわ」

「それじゃ、まーちゃん。
ぼくは開会式の出番があるから、先に会場に行ってるシマよ。
今日はさかなが多いからな、みんなからはぐれるなよ」

「ちゃんとにーちんが戻ってくるまで、待ってるシマ」
いそめ祭りの開会式は、恒例の長老のあいさつからはじまった。
……しかし10分がすぎ、20分がすぎても、あいさつはまだ終わらなかった

「さて、オレは先に行くぜ」

「ぱくだ様。長老のありがたいお言葉を最後まで聞かないと――」

「狩りは場所とりがなにより大事だ。先に動いて当たり前だろ」

「ぱくだ様! ……まーちゃん、きすちゃん。ごめんなさい。わたしも行くわ。
らくだちゃんが来たら、携帯を呼んでね」
かすみも、ぱくだのあとを追って行ってしまった。
残されたまーときすも、たいくつの限界だった。

「…………。まだ終わらないシマか? 長いシマね」
ね、きす君。ちょっとそのへん見てこようよ。屋台がいっぱいあるシマ」

「でも、シマ君が待ってろって言ったなの。
それに長老の次は、シマ君のあいさつなの」

「ちょっと見て、すぐここに戻ってくればいいシマ。
ぼく、もう待ちきれないシマ!」

「まーちゃん、待つなの〜!」
---------------------------------------------------------------------------------
長老「とにかく、みなさん怪我のないように。祭りを楽しんでくださいシマ」
ようやく長老のあいさつが終わった。拍手がわきおこる。
長老は満足にうなずき、舞台をおりた。
しかし、拍手よりため息が大きかったことに、耳の悪い彼は気づかなかった。

「さ、ようやくぼくの番シマ。
一族のみんなに、アイドルから激励のあいさつを贈るシマよ」
舞台にむかうらくだの前に、スタッフが飛んできた。

「申し訳ありません、シマさん。シマさんの出番はなくなりました」

「えっ?! この1月考え抜いたあいさつは、どうなるシマか?!」

「長老の話があまりに長引いてしまったため、あとがつかえてまして……。
この後にスポンサー達のあいさつが待ってるんですよ。どうかかんべんして下さい」

「スポンサーとアイドルと、どちらが大事シマか?!」
---------------------------------------------------------------------------------
一方。はじめてのいそめ祭りに、まーははしゃいでいた。
きすが何度言っても、会場に戻ろうとしない。

「まーちゃん、みんな移動をはじめてるなの。
きっと開会式が終わったなの。シマ君が心配してるなの。戻るなの〜」
あれほどいたさかなたちが、ずいぶんとへっていた。
屋台も店をたたみはじめているのに、ようやくまーも気づいた。

「じゃあ、さっきの屋台のいそめ焼きを買って戻るシマ。
みんなに買って帰るシマ」

「まーちゃん、急ぐなの。急ぐなの」
そのとき、あたりの水がゆらゆらと揺れはじめた。

「ん? 地震シマか?」

「まーちゃん、あれを見るなの!」
いそめ「じょろ〜〜!」「にょろ〜〜!」
色もさまざまな大量のいそめが、津波のごとくむかってきた。
2匹の稚魚は、ちょうど彼らの通り道にいたのだ。
いそめといえば、元気のないスーパーのいそめか、
のんびりしたペットのいそめしか見たことがなかったまーは、すっかり驚いてしまった。

「まーちゃん、逃げるなの! 早く!」

「き、きす君……! うわぁぁ……」

「まーちゃん!」
震えて動けないまーに、きすは体当たりをした。
あわてて泳ぎだしたまーの後ろに、いそめの波がせまってくる。
稚魚では、とてもいそめを倒せない。
追いかけてくるいそめから、まーは必死で逃げた。
そしてふと気がつくと……知らない海域へ迷い込んでしまっていた。
となりに、きすはいなかった。誰もいなかった。
いくらあたりを泳ぎまわっても、誰も見つからなかった。

「ううっ……携帯落としちゃったシマ……。
いそめちゃん、今頃どうしてるシマか……?
にーちん、どこシマか? きす君! ぱくだ兄ちゃん!」
---------------------------------------------------------------------------------

「そこだ、かすみ! 体当たりしろ!」

「えいっ!」

「よし」
ぱくだは気絶したいそめを、すばやく背中の袋におさめた。

「まあ、いそめの体液でスカーフがべちょべちょ。
ふふ、でもおもしろいですわね。いそめ狩り。病みつきになりそう」
スカーフだけではない。キバがのぞく口元も、頭も体も汚れていた。
それに、いそめにかまれた傷がいくつもついていた。
――いやになって逃げ出すと思っていたが、誤算だったな……。
体中よごれて傷をつくって、それでも笑っているかすみが
ぱくだには不思議だった。

「もうずいぶんたつのに、まーちゃんたちから連絡ありませんわね」

「らくだといっしょにまわってるんだろ」
かすみは、まーの携帯を呼んでみたが出なかった。
そこで、らくだにかけてみた。

「お姉さん。まーちゃんは、そっちにいるシマか?」

「いいえ。わたしもまーちゃんにかけてみたけど、つながらないの。
迷子になったのかしら……」

「本部のパトロール隊に言って、探してもらうしかないな」
---------------------------------------------------------------------------------
〜いそめ祭り本部〜
隊員「その稚魚の特徴はありますか?」

「ちっちゃシマ、かわいいシマ!」

「それじゃ、わからねーだろ」

「そんなこと言ったって、おさかなはみんな似ているシマ!!」

「まーちゃん……」
そこに、きすがやって来た。

「あ、シマ君なの! まーちゃんはいるなの? いないなの?」

「いないシマよ。一緒じゃなかったシマか?」

「屋台を見ていたら、いそめがわーっと流れてきたなの。
逃げるうちに、まーちゃんとはぐれちゃったなの」

「ああ、まーちゃん、まーちゃん……!」
つながらないまーの携帯を、らくだは呼びつづけた。――と、かすみが声を上げた。

「……そうだわ。まーちゃんのリュックに、羽がはえていたわ!」

「そうシマ! かわったリュックを見つけたって、通販してたシマよ。
悪魔の黒い羽がついたリュックシマ」
隊員「それだったら、目印になりそうですね。すぐ探しに行きます」

「お願いするシマ」
---------------------------------------------------------------------------------
そして、数時間後――。

「うわぁぁっ、にーちん!」

「まーちゃん、どこに行ってたシマか!」

「いそめがあんなに怖いなんて、知らなかったシマ。あぅ、あぅ……」

「よかったなの。無事でなによりなの」

「腹もへったし、一度すみかに帰って飯にしよーぜ」

「わたくしたち、10匹もつかまえましたのよ。鍋にしましょう」

「うん……。いそめちゃんに、チョコバナナ買って帰るシマ」
→第9話「20年後も安心のタイムカプセル」 へすすむ
▲あたまに戻る