おもしろグッズ「第7話:誕生日にびっくり!」――びっくり誕生日〜おさかなの腹ペコ好奇心〜

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 ユニークなおもしろグッズをおさかなの物語で紹介してます。

第7話:「誕生日にびっくり!」 ――びっくり誕生日――

びっくり誕生日(大人向け)【クリエイト・ア・ブック オンラインストア】

これは、「びっくり誕生日」という特別注文で作られる絵本です。
贈る相手の名前はもちろん、
ニックネーム・友人の名前・地名も好きに決められるのがユニークです。

今回ご紹介したのは、大人用です。
下のお話を見てのように、ちょっと痛い(笑)ジョークが散りばめられています。
誕生日パーティーの場で読み上げたら、笑いがわき起こるのは間違いなし!

もちろん絵本なので、すてきなイラストもいっぱいです。
プレゼントされたひとが後で読み返しても、じゅうぶん楽しめると思います。
《登場するキャラクタ》
「まー」「らくだ(シマ)」「いそめ」「ぱくだ」「かすみ」の5匹です まー らくだ(シマ) いそめ ぱくだ かすみ
 →★大きいイラストとプロフィールはこちら!
 おさかなの顔にカーソルを当てると、名前があらわれます

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まー 「昨日はバレンタインだったのに、お姉さん来なかったね」
らくだ(シマ) 「これでよかったシマよ、まーちゃん。
そのほうが、お姉さんも幸せになれるシマ」

ピンポーン!

いそめ 「にょろっ(訳:あけてくるね)」

いそめが出迎えにいくと、そこには……。

かすみ 「まーちゃんのいそめちゃん? 前より大きくなったみたい。おいしそう。
 ――あら、失礼! ごめんなさい、泣かないで」
いそめ
「にょろ〜。にょろろ〜(訳:ひどいよ〜、ひどいよ〜)」

かすみに「おいしそう」と言われたいそめは震え上がり、涙を流していた。

まー 「お姉さん、いそめちゃんに『おいしそう』は禁句シマよ。
 おいで、いそめちゃん。ぱくだ兄ちゃんを起こしにいくシマ」

まーはいそめを連れて、ぱくだを起こしに行った。

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 かすみが持ってきた"わさびチョコ"でティータイムになった。

  らくだ(シマ)
「お姉さん!
ぱくだ兄ちゃんがチョコを口にするなんて、めったにないシマよ」
ぱくだ
「だまって食え」

かすみは微笑み、

かすみ
「……あの、ぱくだ様。これ、あとで読んでください」

1冊の本を差し出した。

ぱくだ
「あん? オレは読書はしねーぞ」
まー
「絵本シマ。ケーキの絵が描いてあるシマ」

好奇心旺盛なまーが、本に飛びついた。
かすみは頬を染めた。

かすみ
「たいしたものじゃないわ」
まー
「それなら、ぼくが読んでもいいシマか?」
らくだ(シマ)
「お、おい、まーちゃん。それはまずいシマ」
いそめ
「にょろ(訳:そうだよ、プレゼントだよ)」

いそめにつっつかれ、まーははっとした。本をかすみに返そうとする。だが、

  ぱくだ
「読んでみろよ、まー。オレがもらっても、自分で読みそうにないしな」
らくだ(シマ)
「ぱくだ兄ちゃん!」

かすみは少し悲しげな顔で、まーに本を押しつけて微笑んだ。

かすみ
「まーちゃん、読んでくれる?」
まー
「うん」

――まーは絵本のタイトルを読み上げた。
『ぱくだ様のびっくり誕生日』

かすみ
「誕生日?! あらっ、やだ。わたし……」

なぜか、かすみは動揺していた。

まー 「さすがお姉さんシマ。
ぱくだ兄ちゃんの誕生日がもうすぐだって、知っていたシマね」

ぱくだ様のびっくり誕生日
あなたにおくる おはなしのほん

カレン・M・ヘフティ作 のん よしこ訳 ヴァレリー・ウェブ画

ぱくだ様
お誕生日 おめでとう!
これは あなたのために特別に作られた本です。

○年間の感謝をこめて。
これからも健康に気をつけて頑張って!
2007年2月14日  かすみより

誕生日がまた巡ってきました。
東京湾のぱくだ様は、またひとつ歳をとって、○歳
(管理人より〜ぱくだ君の強い要望により、年を伏せてあります)

ぱくだ様は快活で、生まれながらにリーダーの素質を持ち、
しかも才能に恵まれた多趣味な男性です。
自分でもなかなかのやり手だと、自負しています。

らくだ(シマ)
「ぷっ! 才能? やり手シマか?」
ぱくだ
「らくだぁー……」
らくだ(シマ)
「じょ、冗談シマよ」

ぱくだ様のために今年は
らくだちゃん、まーちゃん、いそめちゃんが盛大なパーティーを開くことにしました。
招待状はぱくだ様の友達全員にすでに発送ずみ。特にたいした手間もかかりませんでした。

まー 「ぼくの名前も出ているシマ!」
いそめ 「にょろ(訳:ぼくも!)」
かすみ 「本に登場する人物の名前を、自由に決められるのよ。
(でもわたしが注文した本は、別の本のはずなのに……?)」

今年のパーティのテーマは、「ぱくだ様の人生における成功の10の秘訣」。
きわめてありふれたテーマではあります。でもパーティ会場は大入り満員になりました。

らくだ(シマ)
「くっ……!」
ぱくだ
「笑うなら、無理せず笑えよ、らくだ。礼はたっぷりするぜ」

これまで直面した多くの困難をぱくだ様がいかに切り抜けてきたか、
そのサクセスストーリーをらくだちゃん、まーちゃん、いそめちゃんが語り始めました。

ぱくだ様はまわりから、ちょっとぬけているところもあると
思われているようですが、そんなことはありません。
どんな問題にぶつかっても、自分なりの「成功の秘訣」で道は開けると信じています。

会場が静かになると、らくだちゃん、まーちゃん、いそめちゃんが
ぱくだ様の「成功の秘訣」の第1条を発表しました。

'常に、あふれるような情熱を持つ '

ぱくだ様がそれを実行できる人なのは、はっきりしています。
ぱくだ様はあちこちのパーティで風船をふくらますことを頼まれますが、イヤな顔など決してしません。
彼がふくらました風船はいつも天井まで高々と上がります。

ぱくだ様の成功秘訣のふたつめは
'見かけはベストに '
ぱくだ様は自分を かっこよく見せるために、決まった運動をきちんと続けてきました。

まー
「これはあってるシマね」

中でもお気に入りは冷蔵庫までのジョギング。
残念なことに、○歳を迎えたきょうからは
見かけをベストに保つことはなまやさしいことではありません。
彼の目の前に置かれたバースディ・ケーキのろうそくの炎は
これからの困難を暗示しているようでした。

まー
「! 冷蔵庫シマか! 確かにビールをとるときしか、動かないシマ!」
ぱくだかすみ「…………」
らくだ(シマ)
「ま、まーちゃん! おとなしく読もうな」

――こうして、『ぱくだ様の秘訣』が次々と公開されていった――

7番目の秘訣は、ぱくだ様くんのような野心家には とても重要なことです。
それは' 自分のルーツを忘れずに ' 
成功への長い道で、ぱくだ様は家族との絆を忘れたことなどありません。
彼は祖先を敬ってきました。

らくだ(シマ)
「これは絶対ありえないシマね」
ぱくだ
「同感だな」
かすみ
「…………(あぁ……大変な本を贈ってしまいましたわ……)」

どんな絵本か知って、かすみは青ざめていた。

そして、真に成功するには'勝ちを見こめるときにだけ戦う' 
……こうすべきです。
ぱくだ様のように才能豊かな人は、運動にも仕事にも自信を持っています。
ぱくだ様が人に負けることはめったにありません。
それはぱくだ様が、競争相手がいるときには、勝負をしないからです。

かすみ
「わたし、そろそろ帰ります……」
ぱくだ
「あと2つだろ? 聞いていけよ」

'自画自賛すること '
これがぱくだ様の成功の秘訣、第9条です。
ぱくだ様が自分で自分をほめなければ、誰も彼のことほめないというのが、
みんなの一致した意見です。

らくだ(シマ)
「……(うわー、これは痛いシマ!)」
まー
「……次で最後シマ」

ぱくだ様の成功の秘訣は残すところあとひとつ。
それが、らくだちゃん、まーちゃん、いそめちゃんによって披露されました。

'こうありたいと思う自分の姿を思い描く'
ぱくだ様はいつもいつの日にか自分の肖像画が
名誉あるしかるべき場所に飾られることを期待してやみません。

親愛なる ぱくだ様
あなたの人生における成功の10の秘訣がおわかりですね。
初めあなたに短い挨拶をしてもらうことも考えました。
でも、あなたの10の秘訣の中に「簡潔」 がなかったことを私たちは思い出しました。

この1年がさらに 「成功」 の年になりますように!
かすみより  2007年2月14日

かすみ
「……おじゃましました……」
まー
「お姉さん……!」

かすみはふらふらと玄関から出て行った。

ぱくだ
「いい暇つぶしだったな。さて、寝直すか」

ぱくだも自分の部屋に帰っていった。

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じいや「お嬢さま、ほんとうによろしいのですか。今からでも、正しい本を差し上げては?」

かすみは首をふった。

かすみ  「じい、ほんとうにわたしって失敗ばかりね。
  よく確認して注文すればよかったんだわ」

じいや「無理もないことです。お嬢さまはあまりに忙しすぎる」

かすみ 「でもはじめから嫌われていたのだから、なにも変わらないのかも」

じいや「お嬢さま……」

そのときだった。
かすみの携帯の着信メロディーが流れた。

かすみ
「はい、かすみです」
ぱくだ
「今度の土曜日、うちの近所でいそめ祭りがある。かすみも来るか?」

ぱくだは名乗りもせずに、要件を切り出した。

かすみ
「次の土曜日……」

じいやがスケジュールを確認するより早く、かすみは答えていた。

かすみ
「空いています。予定があっても、どけますわ」


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