■おもしろグッズ!
ユニークなおもしろグッズをおさかなの物語で紹介してます。
登場キャラは、「らくだ(シマ)」と「まー」と「いそめ」と「きす」と「ぱくだ」の5匹です
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★大きいイラストとプロフィールはこちら!
おさかなの顔にカーソルを当てると、名前があらわれます
いつものように、まーはいそめとテレビを見ていました。
それは地震を特集した番組でした。
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ナレーション「……大地震は明日あなたと家族をおそうかもしれない」
――完――

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「……」

「地震って怖いね、いそめちゃん」

「にょろ〜……(訳:こわいね〜)」

「どうしよう……、うちに防災リュックはあったシマか?」

「またそんな番組見て。夜眠れなくても、知らないシマよ」
らくだはいそいそとカバンに荷物をつめていた。

「ほんとうに大丈夫シマか?」

「ちょっと屋根がかたむくかもしれないけどな」

「かたむいたら、ぼくたちぺちゃんこシマ!
なんだかとっても、不安になってきたシマ……」

「あれは地上の話だぞ? 海のなかは地震でも津波でも、問題ないシマ。
そんなことより、来週からにーちゃんがいなくても本当に大丈夫シマか?」
まーの兄であるらくだは、(あまり売れない)お魚アイドルだった。
そんな彼になんと、映画の仕事が舞い込んだのだ!
――映画のタイトルは、『ミクロ』
おさかなとミジンコの奇妙な友情物語だった。

「いそめちゃんとぱくだ兄ちゃんもいるシマ」

「にょろ(訳:大丈夫だよ)」

「あのふたりはいてもいなくても、かわらないだろ」
かぷっ。
いそめは、シマのひれにかみついた。

「あ、いそめちゃんが怒ってる」
「イテテテテ……! こらっ、はなすシマ!
――とにかくな、まーちゃん。
知らないさかなが来たら、ドアを開けちゃだめシマよ。
それと宅配便でも、ちゃんと顔を確かめてからあけるシマ。
いそめがよろこぶからって毎日ピザはだめだぞ!
ちゃんと海草も食べるシマ。
あと、ぱくだ兄ちゃんにおどされてもビールは1日3本しかだめシマ。
それからな、まーちゃん…」

「いちいち言われなくても、わかってるシマ!」

「ふぅ……(この子は、ほんとうにわかってるシマかね?)
カードを使うのはいいけど、無駄使いはだめシマ。これが一番心配シマ」

「大丈夫シマ! ちゃんと必要なものしか買わないシマ」

「本当だな? 約束だぞ、まーちゃん」

「久しぶりの仕事シマ。
家のことは気にせず、にーちんには仕事のことだけ考えてほしいシマ」

「まーちゃん……。こんな兄思いなおさかなに育って、にーちゃんうれしいぞ!」
こうして数日後。らくだはロケに出発した。
さて。残ったまーはどうしているかというと……?

「にょろ……(訳:さっそくなにか注文してるんですけど……)」

「さ、いそめちゃんも手伝うシマよ」
やはり、兄の言いつけを聞いていなかったのか。
らくだがいなくなると、まーはすぐさまネットショッピングに走った。
今日になって、ダンボール箱がいくつも届いたのだった。

「いそめちゃん、ぼくを疑ってるでしょ?」

「にょろっ(訳:えっ)」
「あれほどにーちんに注意されたのに、もう買ってるって思ってるシマね?
――みんな誤解しているシマ。
ぼくはいつも、みんなの幸せのために通販しているシマ。
何日も考えて、選び抜いたものだけを注文する……。
かんたんに見えるかもしれないけど、けっこう大変シマよ」

「にょろー、にょろろ(訳:しらなかった…ごめんね、まーちゃん)」

「気にすることないシマよ、いそめちゃん。
そうやって影から兄弟を支えるのが、ぼくの使命シマ。
さっ、いそめちゃん。タネをまくから、穴を掘ってほしいシマ」
おさかなのすみかは、砂の上のあった。
まーは家のなかに、いったになにをまこうとしているのか……?
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一方そのころ――。
1ミリ足らずのミジンコを相手に、らくだは苦戦をしていた。
相手がNGをだしても、あくびをしても、目をこらさなければ見えない。
うっかりヒレではたきそうになったことも、1度や2度ではなかった。

「もうひとまわりくらい、大きい相手にしてほしいシマ」
スタッフ
「お休みのところ、失礼します。シマさん、お兄さんから電話ですよ」

「ありがとうシマ。――もしもし、ぱくだ兄ちゃんシマか?」

「おう。ロケは順調か?」

「白々しいあいさつはいいシマ。なにがあったシマか?」
意地悪な兄は、間違ってもはげましの電話をかけてきたりしない。
ぱくだに育てられたらくだには、よくわかっていた。

「おまえがいないあいだに、まーが暴走してるぞ」

「暴走?」

「うちじゃ安心して眠れないからな、オレは少し旅に出る。
お前のクレジット、かりていくぞ。
とにかく早く帰って、うちのなかをなんとかしろ。いいな」

「ぱくだにいちゃ……!」
ブツっ。
電話は切られてしまった。

「この前まーちゃんと電話で話したときは、かわった様子はなかったシマ」
らくだは、弟との電話のやりとりを思い出してみた。

『ちょっとすみかをリフォームしてみたシマ』

『うちのなかを掃除してくれたのか? えらいぞ、まーちゃん』

「ぼくはまーちゃんを信じるシマ。今は仕事に集中するシマ……」
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――数日後。
ようやくロケが終わると、らくだは高速船ですぐさま家に帰った。

「……これは……?」
家のまわりを見たこともない草が取りかこんでいた。
シマシマ2匹分くらいの背丈がある。

「うわっ!」
我が家に入ったらくだは、仰天した。
すみかのなかにも、あの植物は生えていた。
壁ぎわはびっしりと葉がしげっており、ちょっとしたジャングルだった。

「まーちゃん! どうして家のなかが『もさもさ』してるんだ?!」

「おかえり、にーちん! おみやげはどこシマか?」
草をかきわけ、奥からまーが出てきた。

「おみやげは明日宅配でくるけどな。
教えてくれ、まーちゃん。どうして家中が海草だらけなんだ?!」
見上げれば、そこはジャングルだった――。

「これは海草じゃないシマ。『あーすくえーく・ぷらんと』って植物シマ」
らくだは、ぱくだの部屋をのぞいてみた。
ぱくだの部屋にも『あーすくえーく・ぷらんと』は生えていた。
たしかにこれでは、体をのばして眠ることはできそうにない。
不在の主のかわりに、植物が我がもの顔に葉をのばしていた。
まーが気まずそうに、やってきた。
「地震を予知する草シマ……。
ほらっ、いつ地震がきてもいいようにと思って。
早く大きくなるよう、ぱくだ兄ちゃんの栄養ドリンクをあげてみたシマよ。
そうしたら、こんなにおっきくなっちゃったシマ!」
『あーすくえーく・ぷらんと』
正しくは、
『ザ・アースクェーク・プランツ』

といいます。
「地震植物」の名前がついてますが、日本でもよく知られている植物です。
さわると、ちょこんと葉を閉じてしまう変わりもの――。
そう! 実はおぎじ草のことです。
とある研究者が18年ものあいだこの植物を観察したところ、
地震が来る前に、いつもとちがった反応を見せることに気づきました。
ご存知のとおり、おじぎ草はさわられると葉を閉じます。
もちろん植物ですので、夜が来れば葉は閉じられます。
(昼間しか地震予知できないと気づいたあなた、鋭いですね(^^ゞ)
昼のあいだは、なにもしなければ葉を開いたままです。
ところが地震が起こる前には、手でふれなくても、夜でもないのに、
彼らは葉を閉じてしまいました。
(おじぎ草なりの地震防御でしょうか? かわいいすぎる……)
研究者によれば、こういった反応をしめすのはとても珍しく、
「異常現象」だそうです。
たまたま、日がかくれたんじゃないの?
――ええ、そんな日もあるでしょう。でも実験は室内で行われていました。
セットの中には30粒ほどのタネがはいっており、
まくと2週間で20センチの大きさに成長します。
(だからお魚から見ると、巨大なんです(^^ゞ)
神奈川県の厚木市には、
「おじぎそうが突然閉じると地震が起こる」という伝説もあるそうです。
ふしぎなパワーが、おじぎ草にはあるのかもしれませんね。

「まーちゃん、やってくれたシマね……」

「サラダにしていそめちゃんと食べてるんだけど、あんまりへらないシマよ。
どうするシマか、にーちん」

「どうするって……」
高さ20センチ。
しっかり根をはった植物を引き抜くのは、ちいさなお魚には不可能に近かった。
結局この草が枯れるまで、兄弟のすみかはジャングルと化していた。
近所でも、アイドルのすみかがジャングルになった!と評判だったという。
後日。まーはクラスメイトのきすに、あの植物のことを話した。

「うちがジャングルになって、とっても大変だったシマよ」

「それなら、日曜日の地震は予知できたなの? 少し揺れたなの」

「あっ……! 片づけに夢中で気づかなかったシマ。
そうだ、まだタネが残ってるから、きすくんのところで育ててみない?」

「せっかくだけど、遠慮しておくなの」
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