■おもしろグッズ!
ユニークなおもしろグッズをおさかなの物語で紹介してます。
★おさかなの顔にカーソルを当てると、名前があらわれます★
《こんな商品です》
トレーサーと名がついてのとおり、かんたんに絵をトレースできます。
まず、手本となる絵と白紙をならべておきましょう。
手本が左、白紙が右です。
青くてうすい板がトレーサー本体になります。
これを見本と白紙のあいだに立てます。
そうすると、あらふしぎ!
白紙の上に、見本の線が映しだされています。
あとはこの線をペンででなぞるだけ。とてもかんたんです。
気をつける点としては、
○下絵は左右反対でトレースされる
○下絵には、線がはっきりしたものを使用する
しょせん真似ごとと思われるかもしれませんが、
ピカソなど有名な画家たちも先輩画家の真似からはじめました。
習いごとで、先生の真似をしてというのはよくありますよね?
目でみて、体でおぼえて、芸術は身につきます。
描いた絵を見せたら、お話のようにまわりがびっくりするかもしれません。
--------------------------------------------------------------------

「まーちゃん、いつのまにこんなに絵がうまくなって!
これまではいそめを描いても、ウインナーにしか見えなかったのに」

「ちょっと真似しただけシマよ」
らくだはまーが描いたイラストをしげしげと見つめた。

「いやいや。模写絵だって、うまければお金になるんだぞ」

「にょろろ〜(訳:まーちゃん、上手だね)」

「将来にーちんが売れなくなっても、これならあんたいだな。 まーちゃんは画家かマンガ家になれるぞ」
*
まーは毎日学校から帰ると、絵を描きつづけた。
部屋の入り口には、『立ち入り禁止』の紙がはってある。

「ぼくが部屋に入ろうとすると怒るからな。
いそめ、そっと行って声をかけてくるシマ。ごはんにするシマよ」
いそめはらくだに言われたとおり、静かに部屋に入った。

「にょろ〜……にょっ?!(訳:まーちゃん……あっ!)」

「いそめちゃん、見たシマね?」
いそめは見てしまった。
きみょうな青い板をつかって、まーは絵をかいていた。

「にーちんがあんなによろこんでいたから。ぼく、言えなかったシマ。
それに、道具を買うためにおこずかいも上げてくれるって言ってたし……。
――いいシマか、いそめちゃん。このことはだまってるシマよ」

「にょ、にょろ(訳:うん、わかった)」
*
――翌日。
まーが学校に行っているすきに、らくだは部屋に入った。

「やっぱり、まーちゃんちっとも掃除してないシマね」
昨日もおそくまで絵を描いていたらしく、机の上に紙やえんぴつが散らかったままだった。

「にょろっ!(訳:部屋に入っちゃだめ!)」
昼寝から目ざめたいそめは、部屋にらくだの姿を見てあわてた。

「ちょっと片づけてるだけシマ。まーちゃんには気づかれないシマよ。
……ん? この青いのはなにシマか?」
青い板をひれ(手)にとろうとして、らくだは気づいてしまった。
まーがかくしていた秘密に……。

「なるほど。これを使っていたシマか……」

「にょろ、にょろろろ、にょろ〜。にょろろろろ〜!
(訳:らくだが喜ぶから、まーちゃん一生懸命描いてたんだよ。
言い出せなかったんだよ)」

「ぼくに、いそめ語は通じないシマよ」
まーが毎日かきつづけた絵を、大切そうにらくだはなでた。
*

「もう絵を描かなくてもいいぞ、まーちゃん」

「え?」
学校から帰るなり兄にいわれ、まーはおどろいた。

「あんなに夜おそくまでかいていて、今日もねぼうしただろ。
夜はちゃんとねむるシマ」
まーはいそめを見た。いそめは気まずそうに、目をそらした。

「小さいおさかなはよく眠らないと、大きくなれないぞ?」

「うん……」
ごめんなさい――そのたったひとことが、まーは言えなかった。
▲あたまに戻る