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――カマキリからゴキブリ、サソリまで。生き物の持ち方指南書

生き物の持ち方大全―プロが教える持つお作法


 作:松橋 利光 (マツハシトシミツ)・ 神谷 圭介 (カミヤケイスケ)
(山と渓谷社/1680円)

   利用価値★★★★★
  おどろき度★★★★
読むおもしろさ★★★★★

最近なぜか生き物ネタが多いですが、とてもおもしろい本を発見しました!

その名もずばり、「生き物の持ち方大全」。

これさえあれば、カマキリやカブト虫はおろか、
タランチュラも持てるという脅威の1冊です。

おそらく読者のみなさんも、生き物の持ち方で苦労されたことが
一度や二度あると思います。

例えば。学校でよく飼うザリガニ。見るからにおっかないカマキリ。
奴らはいかにも、「さわったら、かむぜ!」という顔をしております。

それから、困ったところでは机の上を這っているゴキブリ。
あぁ、早くつかまえたいんだけど、どうしても手が出ないという切なさ。

私の知っている限りですが、
家庭でも職場でも、ゴキブリをティッシュで捕まえてポイ捨て出来る人は
いつも尊敬のまなざしを受けていました。

このゴキ君には、「仏手つまみ」というつかみ方が紹介されています。
ゴキブリはかむだけでなく、足のトゲトゲという凶器(?)もあります。
それらを回避するために、お腹と背中を2本指ではさむわけです。

……素手で持つことにひかれた方もいらっしゃるかと思いますが、
技術より精神力が求められるワザも存在します。

ちなみに本書は実用書ですので、文章による解説だけでなく、
実際つかんでいる(!)写真ももれなく掲載。
ゴキブリやサソリもイラスト使わず、ちゃんと写真を使用しています。

なかなか笑える本ですが、真面目なテーマも併せ持っています。
サブタイトルに「プロが教える持つお作法」とあるように、
持ち方とは、生き物に対する礼儀なのです。

子供の頃、下手な持ち方で虫の体を傷つけてしまったことありませんか?
いちおう持てても、生き物にとって快適な持ち方ともかぎりません。

その体の構造を理解したプロが教えてくれる持ち方を実践することで、
私たちも楽だし、生き物も楽です。

その意味では、生き物に対するマナー本ともいえるかもしれませんね。

また最近では、ペットとして飼われた危険生物が逃げ出したという
ニュースもよく耳にします。

いざというときの保険のつもりで読んでみてはいかがですか?

なお本書には、生き物を「持てる」ことで「モテよう」という意図も
ちょっぴりこめられています。
お子様には同じ著者が出している、 『もってみよう』 をおすすめします。


「世界のミリメシを実食する」 菊月 俊之(キクズキ トシユキ)著 ワールドフォトプレス / 880円 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 軍隊食。
人はそれを「ミリメシ」と呼ぶ――。

ある映画で、某軍隊の昼食時間は15分というシーンがありました。
それ以降、早飯が得意な人を見つけると、

「うむ。この人は軍隊でも生きていける」
と、ひとりくだらない納得をしています。

話がそれましたが、ミリメシのポイントは次の3点になるかと思います。

○短時間で完食出来る
○栄養価が高い
○ある程度保存がきく(作戦中に持ち歩いていて、腐っては困る)

スピーディーな栄養補給が求められるミリメシですが、
肝心な「味」はどうなのでしょうか?
また国や文化によって、ミリメシの種類はどう変わるのでしょう?

そんな気になる各軍隊のミリメシを、カラー写真を交えて紹介する本です。

缶づめや乾パン、チョコレートバーにレトルト食品など……。
中を見てみると、スーパーや薬局で見かけるようなものが多々あります。

それもそのはず。
軍隊で生まれて、民間におりてきた食品ってかなりあるんです。
逆に、民間の市販品が軍隊食に利用されているケースもあるとか。

ミリメシの中身をちょっとだけ紹介しますと、

日本の自衛隊は「とり飯」「たくあん漬け」「牛肉野菜煮」など
和食ものが多いようです。

アメリカ軍は、なんと!ピーナッツバターを採用しています。
かの国では、戦場に持ち込みたいほど愛されているんですね。

オーストラリアやニュージーランドでは、なぜかチキンヌードルを採用。
ちょっと意外な気がしますが、ラーメンが人気なのでしょうか?

そして韓国のミリメシには、やっぱりキムチが登場しています。

日本なら米、イタリアならパスタというように、
各軍戦場にいてもゆずれない食べ物があるようです。

アメリカのレーション(ミリメシの別名)は歴史も紹介されており、
ミリメシの進化をながめることも出来ます。

おもしろくてお腹いっぱいの気分になる本ですが
軍隊マニアの間では本の信憑性がいまいちという口コミも……。

自衛隊もそうですが、軍の機密があるので仕方ないのかもしれません。
あくまで「好奇心をくすぐる本」ということで、ご紹介しました。

はまった方は、続編「続・ミリメシおかわり!」もぜひご覧あれ。


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